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電子ガールの時代へ──Women in Electronic Music

MUSIC

“Women in Electronic Music”というコミュニティを知っていますか?

 

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その名の通り、テクノやアンビエント、エレクトロ・アコースティック、dnb、フォークトロニカなどの音楽をつくる、コンポーザーやプログラマーとしての才能のある女性を奨励するサークル。

姉妹サイトの”Her Beat“とともに、2008 年、Last.FM のグループとしてスタートし、エレクトロミュージックを愛する女性たちのためのプラットフォーム的存在をめざして、ブログとFacebook で情報を発信しています。

このコミュニティが設立されたきっかけのひとつが、“女性の書いたエレクトロ音楽は信用されない)”ということを嘆き、それに立ち向かうためのもの。現在もブログやFacebook のほかに、積極的にmix を作成し発表しています。

 2015 年に発表されたmix のリストは、以下の通り。

──

1. daphne oram - rotolock

2. lena willikens - asphalt kobold

3. maya jane coles - little one

4. laurie spiegel - appalachian grove ii

5. suzanne ciani - the third wave: love in the waves

6. dj rap - digable bass (heaven remix)

7. andrea parker - in two minds

8. terre thaemlitz - 2am on a silo

9. holly herndon - chorus

10. ellen allien - tief in mir

11. laurel halo - aquifer

12. laurie anderson - o superman (for massenet)

13. clara rockmore - the swan

14. delia derbyshire - know your car

15. cooly g - love dub

16. michèle bokanowski - tabou

17. nina kraviz - working

18. xosar - tropical cruize

19. fatima al qadiri - hip hop spa

20. patty kingsland - a whisper from space

21. sawako - pink liquid cotton candy

22. flava d - home vip

23. ruth white - the irredeemable

24. wendy carlos - title music from a clockwork orange

25. steffi - november

26. tokimonsta - sweet day

27. deutsche wertarbeit - guten abend leute

28. ursula bogner - 2 ton

29. jun chiki chikuma - redial

30. paula temple - colonized (perc bubble mix)

31. d. tiffany - tiffany sway

32. glynis jones - veils and mirrors

33. sacred tapestry - 移住

34. karen gwyer - lay claim to my grub

 ──

現在、このコミュニティのフロントに立っているのはフリーライターのDana Dramowicz。W.E.M の運営はもちろん、Twitterでの情報発信や、音楽シーンでの性的問題を訴えるイベントを行うなど、さまざまな活動をしています。

女の子は機材に詳しくない、高技術の演奏はできない、そんな偏見を覆すような電子ガールの活躍に期待!

 

Women in Electronic Music

http://www.herbeats.com/

http://www.last.fm/group/Women+in+Electronic+Music

http://www.last.fm/tag/wemradio

Dear,ヘルシンキ/残暑を乗り切るフィンランドカルチャー

FASHION MUSIC MOVIE

残暑厳しい8月の終わり。北国のカルチャーに触れて、涼しげな空気に触れてみては? 目にも耳にも爽やかな、フィンランドカルチャーを集めてみました。

 

MUSIC:Eerie Summer

サンクトペテルブルク出身のVictoriaと、トゥルク出身のMaximの男女デュオによる、可愛らしいアートワークのイメージそのままの、パステルカラーのLo-Fiドリームポップ。透明感あふれるVictoriaのルックスと歌声にキュンとしつつ、どこか懐かしい気持ちにもなります。バカンスというより、故郷へ帰省するバスの中でしっとりと聴きたい(実家暮らしだけど)。ヴィンテージなオルタナ・サウンドで、ノスタルジーな気分に浸ってみて。

https://eeriesummer.bandcamp.com

 

 

MOVIE:ビデオ・ダイアリー(原題:Toiset Tytöt)

 

高校卒業を目前にした、ヘルシンキに住む18歳の少女4人のオムニバスストーリー。異国の男性と恋に落ちたイェシカ、自分に自信がもてないアイノ、彼氏の子どもを妊娠してしまったタル、今までの自分を捨てて新たな世界へと向かう覚悟をしたイェンニ。さまざまな個性や魅力を持った少女たちが大人へと旅立つ様子を、音楽やアニメーションで彩っています。AINO VENNAの音楽にも、甘酸っぱくてどこかもろい青春を感じてしまいます。フィンランドのリアルな高校生を知ることができるのも見どころ。

 

 

FASION:Ivana Helsinki

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日本では2015年から本格的に展開がはじまったばかりのメゾン、「イヴァナ・ヘルシンキ」。ユニクロムーミンとのコラボレーションで知名度が高まりました。北欧で唯一パリコレクションに正式参加しており、フィンランド大統領夫人のドレスとしても召されている、フィンランドを代表するウィメンズ・ブランドです。カラフルで個性的なデザインなのに、どこか上品な雰囲気も。北欧テキスタイルの定番、フラワープリントのワンピースで、秋までの時間を涼しく過ごしたい。

http://www.ivanahelsinki.com

 

 

 

BOYSIDE LOOK SELECTION:たまにはボーイズ気分で

FASHION MUSIC

いつもカワイイだけじゃ、疲れちゃうよね。女の子らしいお洋服だって大好きだけど、ガーリーなワンピースやヒールの靴に飽きたら、リュックにスニーカーでとことんボーイッシュに過ごしたくなる、わたしはそんな毎日の繰り返し。

最近見つけた、BOYSモードになりたくなったGIRLのための、ちょっとしたスパイスを集めてみました。

 

■Kastane×CHROME 

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Reebok、Jack PurcellとさまざまなストリートブランドとのコラボをしてきたKastane。今回はメッセンジャー御用達の、Chromeとの初コラボ!「荷物が詰まったバッグを迅速に下ろせるように」かつ「自転車に乗っていないときでも使えるように」というこだわりがこめられた、シンプルで多機能なデザインに、Kastaneのバンダナ柄が落とし込まれています。使いやすいバッグパックも魅力的だけれど、やっぱり定番メッセンジャーバッグ”ミニメトロ”を手にクロスバイクに乗って、アーバンストリートを気取りたい。

 

 

adidas consortium LA TRAINER

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1984年の誕生以来、多くのファンに愛されてきた名品「LA TRAINER」が完全復刻!アディダス本社があるヘルツォーゲンアウラッハ近く、シェーンフィールドという街で生産されたドイツ製。ロサンゼルスオリンピックの開催に向けてつくられたモデルということで、今回の五輪に合わせて復刻したのだとか。街歩きのためにつくられた、80年代のソールテクノロジーがつまった一足。ロッドや靴紐の色を変えて、いろいろな配色を楽しめるのも美味しい!

 

 

■STANCE SOCKS MLB Collection

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靴下をキャンパス代わりにアートなデザインをたくさん生み出した、カリフォルニア発のソックスブランド「STANCE」。ファンならたまらない、MLBコラボのソックスは各チームのロゴ入りです。MLBのほかにもNBA、ローラースケート、モーターレースとのコラボも!パンチの効いた本格デザインは、ただのスポーツミックスに飽きた人にもおすすめ。(わたしはもちろん、ご贔屓のBoston Red Soxをマーク中……!)

 

BGMはTonstartssbandhtで。
Mac Demarcoのバンドメンバー、Andy&Edwin White兄弟によるサイケデリックバンド。9月から来日ツアーあり。

 

 

 

My Favorite Music in my Bedroom お気に入りのベッドルーム・ミュージック!

MUSIC

わたしが何よりもリラックスできる時間は、お部屋でレコードをかける時間。

ちょっと前まではiPodをいつも持ち歩いていたけれど、うっかり落としてしまって以来、外出先で音楽を聴くことはほとんどなくなっちゃった(ポータブル・カセットプレイヤーはあるけれど!)。だから、朝出かける前や帰ったあと、眠る前にホットミルクやコーヒーを飲みながら、ぼんやりレコードをかける時間がとても幸せ♡

普段はいろんな音楽を聴くけれど、お部屋ではもっぱらLo-FiやDream popのインディー音楽を聴くことがほとんど。ベッドルームというとメロウな音楽を思い浮かべるかもしれないけれど、アップテンポな曲をかけてひとりではしゃぐのも楽しいよね。 今日はベッドルーム限定で聴きたい、お気に入りのアーティストを紹介します!

 

1.Winter

今の季節にもぴったりなのが、ブラジル出身のSamira Winter改めWinterの音楽。甘いだけじゃない、南国のヴァカンス感たっぷりのきらきらとしたサウンドと、とびきりのガーリー・ヴォイスで夏の日射しが待ち遠しくなってしまう。

 

2.Day Ravies

DIYなミュージック・ヴィデオも可愛いDay Raviesはオーストラリアの男女混合4ピース。大学生のときこんなバンドやってたら楽しかっただろうな!って思う。へなちょこなポップサウンドも愛くるしいけれど、ボーカル&シンセのLaniとベースのCarolineのファッションや髪型が真似したくなるくらいキュートなのもみどころ!

 

3.La Luz

シアトルの4人組ガールズバンド。50〜60年代のガレージ、ドゥーアップを品良くミックスしたサウンドが魅力的!なんとなくけだるげな歌声や能天気なコーラスも、乙女さながらのご愛嬌。

 

4.Beach Day

海育ちの性なのか、ビーチやサーフ感のあるサウンドにはどうしても惹かれてしまいます。デュオとして活動しているBeach Dayだけど、わたしがよく聴いているのはセカンド・アルバムの『NATIVE ECHOES』。制作には、ジム・ダイアモンドも関わっているそう!

 

5.The Babies

ex.Vivian Girlsのキャシー・ラモーンとWoodsのケヴィン・モービーが参加するブルックリンのバンド、The Babies。青春ローファイガレージなサウンドにのった胸キュンなメロディーと、キャシー&ケヴィンの歌声に、ときめかずにはいられません!

 

 

コッポラ通のためのファッショナブル・オペラのすすめ

FASHION MUSIC CLASSICAL MUSIC

ここ数日でいちばんホットだったニュースは、ソフィア・コッポラがイタリア・ローマ歌劇場のオペラ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」の監督をつとめたこと!

わたしがはじめてみたコッポラ作品はヴァージン・スーサイズではなくてマリー・アントワネットだから、その世界観がそのままオペラになったらどんなに素敵だろうって想像していたりもした。まさか現実になるなんて!

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しかも注目したいのは、衣装をヴァレンティノが手がけているということ。オペラの衣装って、確かにロマンチックではあるんだけど大抵は仰々しくて、とても「着てみたい」なんて思うことはほとんどない(髪型も、その時代のものでなんだか独特だったりするし・・・笑)。

でもこのオペラは写真を見る限りだと、コケティッシュながらもスタイリッシュなデザインのドレスが多くて、見ているだけでもうきうきしてきちゃう!

ヴァレンティノのカラヴァーニは、「マリー・アントワネット」の世界観に影響を受けて、この度ソフィアにオファーをしたとのこと。監督はソフィアだけれど、ヴァレンティノのお洋服があっての彼女の世界観、っていう「ファッションありきのオペラ」もなかなか珍しい。

基本的な情報しか手に入っていないので、とにかく早くパブリックビューイング上映をするか、DVDを出してほしい!と願ってやみません。

 

reference materials☞

・Sofia Coppola's La Traviata opera debut looks good but has little to say(The Guardian)

・ソフィア・コッポラのオペラ監督デビュー作「椿姫」衣装はヴァレンティノが担当(fashionsnap.com)

 

そんななか、わたしをさらに興奮させたのがジア・コッポラが手がけた、『VOGUE』とGUCCIのコラボレーション動画。ソフィアが手がけたのは王道乙女オペラでもあるロマン派の「椿姫」だけど、ジアはギリシャ神話っていう組み合わせもなんて絶妙なの!

オペラ・セリアってテーマも堅いしぜんぜんおしゃれじゃない、クラシック初心者の女の子にすすめるにはちょっと・・・なんて思っていたけれど、ジアとGUCCIの手にかかればあっというまにイノセントでミステリアスなガーリー・ムービーに。

『パロアルト・ストーリー』でもスコアを担当した、デヴ・ハインズの音楽も、アンニュイな異国情緒を際立たせてくれている。

キリスト教の結婚式とはまた違う、エキゾチックなウェディング・シーンもひと味違ったロマンチックさがあってすてき。

 

 


PART1 オルフェオとエウリディーチェが迎えるウエディング。

 

エウリディーチェ役をつとめるのは、ジェーン・バーキンの娘ルー・ドワイヨン。何から何まで全部わたしの好みのキャスティングで、テンションが上がりっぱなしです!

(でも、思えば以前ジアがつくったOPENING CEREMONYのプロモーション動画も、音楽やファッションがかなりツボだった。ジア×音楽、ジア×ファッション=わたしの好きなもの なのかもしれない)

 

 

 

music grrrl talk: Au Revoir Simone

MUSIC

「いちばんお洒落なガールズ・バンドは?」と聞かれたら、わたしはAu Revoir Simoneと答えると思う。モデルもやっていて、miu miuのショートフィルムの音楽も手がけた、彼女たちのプロポーションとファッションセンスは数あるガールズバンドのなかでも随一だ(そして、アニーはもうすでにママということだからさらに驚きだ!)。

Vivia Girlsとか、ローファイなガールズ・バンドが「Tシャツとスキニージーンズ」のようなシンプルなファッションをしていることが多いのと比べて、シンセサイザーでポップサウンドを奏でる彼女たちのファッションは、その音楽のようにスタイリッシュだ。タイトスカートにレディなシャツを合わせたり、ドレッシーなワンピースをさらりと着こなしたり。

かっこいいのに、どこかガーリーなテイストも忘れない。パフスリーブのブラウスやレースのたっぷりついたお洋服だって大好き。洗いざらしのストレートヘアも、素のかわいらしさが出ている。それであの楽曲とパフォーマンスをわたしたちに提供してくれるんだから、言うことなしである。

2013年の冬、彼女たちの来日ライブを観に行ったのだけれど、入り口のフードカウンターに座っていたら、たまたま彼女たちが隣の席に現れた。背がものすごく高くてすらっとしていて、ライブだからと特に気合いを入れたファッションでもメイクでもなかったけれど、ミニスカートとタイツ、アメリカン・アパレルのリュックを身につけていた、アニーのファッションは今でもよく覚えている。エリカはブロンドの髪がキラキラとしていて、美人だけれど笑顔がめちゃくちゃ可愛かった。

あの日以来、3人はわたしのいちばんのファッション・アイコンになっている。

 

(2015.3 SHORTCAKES AND A GIRL#1 より)

music grrrl talk: COMPUTER MAGIC

MUSIC

宅録女子”というものに内心飽き飽きとしていた。どうしてそんなふうに、家にこもって音楽をつくる女の子を奨励するような言葉が生まれるんだろう、ライブをする女の子のほうが絶対かっこいいのに。なんて思っていたけれど、COMPUTER MAGICはその愛くるしい表情をみてひとめで好きになり、そんな憎たらしい考えはどこかへ行ってしまった。

Danz(ダンジー)は21歳のDJであり、ブロガーでもある。もともとブログで自分を表現することを好んでいたDanzは、大学進学のためにNYCに引っ越してきた時期を期に、音楽で自分を表現することに夢中になり始める。ベッドルーム・ミュージックなんて言葉で表現するには足りないようなエレクトロ・ポップであり、まさに「Computer Magic」の名の通り、わたしたちに機械的な魔法をかけてくれる。

どことなく憂いのある夢うつつな曲調にも中毒性がある。ひとり部屋の中でつくられていた女の子の音楽は、ネットの波に乗って世界中で話題となり、たくさんの人に知られるようになった。日本のCM音楽にも器用されるようになり、2015年4月には来日も決定*、今度は本物の海を渡ることになる。

これからの彼女は、わたしたちにどんな魔法をかけてくれるのだろうか。まだまだ目を離すことができそうにない。

 

(2015.3 SHORTCAKES AND A GIRL#1より)

 

*2015年4月に渋谷WWW、今池TOKUZO、京都Metroにて3公演が開催された。その後、2016年2月にも再来日し、東京・名古屋・京都・大阪にて4公演を行い、好評を博している。(2017.1.23追記)